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公立中高一貫校で試されるのは知識と経験を“使える力”にできる 
人間力です。
公立中高一貫校で試されるのは知識と経験を“使える力”にできる
千代田区立九段中等教育学校
都立西高等学校
公立中高一貫校で試されるのは知識と経験を“使える力”にできる
算数?国語?理科?社会?
千代田区立九段中等教育学校 平成19年度「適性検査T」大問2問2より
大問2
次の文は、あきこさんの家での夕食時の会話です。あきこさんと家族との会話文を読み、あとの問いに答えなさい。<中略>
(問1は「グラフから、水や紅茶の温度変化と比べ、シチューの温度変化にはどのような特ちょうがあり、なぜそう思うのか考えを記入させる問題」に続き)
【問2】
ごはん、シチュー、デザート以外に「もう1品のおかず」を考えなさい。
[図3]を参考にして具体的な材料を考え、なぜそのようなおかずや材料を選んだのか工夫したポイントを答えなさい。
補是:シチューにはとり肉とにんじん、じゃがいも、たまねぎが入っています。
公立中高一貫校適性検査は、「算数」「国語」「理科」「社会」からだけではなく、「総合的な学習の時間」や「特別活動」の分野からも多く出題されます。なかにはこのように家庭科(献立・栄養のバランス)からも出題されます。また、答えが1つとは限りません。その場合、自分で答えを作り出す力が必要になり、なぜその答えになったのか、筋道を立てて説明しなければなりません。ここが従来の私立中学入試とは大きく異なり、その勉強法では対応できない点なのです。
[図3]栄養素による食べ物の分類
解答例
【工夫したポイント】
この夕食の栄養素を見ると、おもに体をつくる食品が少なく、また色のこい野菜も少ないので栄養のバランスがよくない。それをおぎなうようにまた、見た目もよりおいしそうになるように工夫した。
解答例
この日の夕食を栄養素で分類すると、ごはん・ジャガイモ・小麦粉が「エネルギーのもと」、とり肉が「体をつくる食品」、にんじん・たまねぎ・デザートが「体の調子を整える食品」であり、「体をつくる食品」が少ない。また野菜を「色のこい野菜」と「うすい野菜(や果物)」で分類すると、「色のこい野菜」が少ない(緑色の食品が無い)。そこで「体をつくる食品」をツナ。「体の調子を整える食品」をブロッコリー(または、両方の効果のある海そう類)でおぎなう。『ほうれん草入りオムレツ』などでも、たまごが「体をつくる食品」で、ほうれん草が「体の調子を整える食品」ということで解答としてもよい。
解説 この問題の最大のキーワードは「栄養のバランス」です。解答にはこの「栄養のバランス」と、自分が選んだおかずの「理由」が、「・・・が多いから」「・・・が少ないから」と明確にして、筋道が通っていれば正解となります。
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自校作成問題って??
都立西高等学校 平成19年度学力検査「数学」大問4〔問2〕(3)より
大問4
右の図のような「1」,「2」,「3」,・・・・・,「11」,「12」の数字がついた目盛りがある文字盤に、針を1本だけつけた『装置』がある。この針は右回りに何回転でもでき、止まるときは「1」,「2」,「3」,・・・・・,「11」,「12」の目盛りだけに止まる。
針を右回りに一度に3目盛り進ませる操作を『操作A』。針を右回りに一度に4目盛り進ませる操作を『操作B』とし、これらの2つの操作を混ぜて何回か行う。ただし、針は最初「12」の目盛りにあり、操作を行って針の止まった目盛りから次の操作を行うものとする。
例えば『操作A』を2回、『操作B』を3回行う場合は、 3×2+4×3=18
より、針は「12」の目盛りから右回りに18目盛り進んで「6」の目盛りに止まる。次の各問に答えよ。
【問2】
「1」,「2」,「3」,・・・・・,「11」,「12」のうちの、ある1つの数字を前もって指定し『操作A』をx回、『操作B』をy回行って、操作終了後にその指定した
数字がついた目盛りに止めることを考える。次の(1)(2)(3)に答えよ。 <(1)(2)は略>
(3)
「1」,「2」,「3」,・・・・・,「11」,「12」のうちのどの数字を指定しても、その数字に対して、それぞれx、yの値を適切に決めれば、操作終了後に前もって指定した数字がついた目盛りに針を止めることができる。この理由を説明せよ。
ただし、『操作A』と『操作B』をそれぞれ最低1回は行うものとする。
難問です。これが解けなくても合格できるかもしれません。しかしこの問題には、西高校の受検生に求める力が正直に示されています。論理的に考えられること、それをきちんと文章で表現できることです。基礎知識を固めるだけではまだ足りません。自校作成問題に対応した練習を積み重ねることで、総合的な能力を育てていくことが必要です。
解答例
【説明】
3×3+4×1=13で、13は12で割ると1余る整数であるから、『操作A』を3回と『操作B』を1回混ぜて行えば、操作終了後に、針を「1」の目盛りに止めることができる。この4回分の操作をまとめた操作を『操作C』と名付けると、『操作C』を1,2,3,……,12回続けて行えば、操作終了後に、針をそれぞれ「1」,「2」,「3」,……,「11」,「12」の目盛りに止めることができるから、前もってどのような数字を指定しても、x,yの値を適切に決めれば針を前もって指定した数字の目盛りに止めることができる。
解説 まず設問の意図を正確に読み取ること。「どの数字を指定しても・・・指定した数字がついた目盛りに針を止めることができる理由」の説明です。1〜12の目盛りに針が止まるようなxとyの具体的な値をあげていっても,設問に答えたことにはなりません。理由の説明が必要だからです。そこから説明のしかたを考えていきます。
次に,思いついた説明をきちんと記述すること。試験において大切な要素は時間です。限られた時間内に,過不足のない説明を記述できることが必要です。
これらをするための前提として,他の問題をすばやく解き,この問題に割り当てる時間を確保しておかなければなりません。
このように,自校作成問題には一般の公立高校の入試問題にはない特徴があります。志望校が決まったら,早めにその学校の問題傾向に合わせた対策を始めていきましょう。
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